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世界に学び、牛窓流で育てるマッシュルーム

栽培作物:マッシュルーム

かたおか みほこ

片岡 未穂子さん 牛窓町鹿忍(瀬戸内市立邑久小学校 出身)

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「循環型農業」で地域とつながる

Q:学校給食の思い出を聞かせてください。

A:子どもの頃、給食に入っていたマッシュルームが生ではありませんでしたので、(うちのマッシュルームなら、もっとおいしくなるのになぁ~)って残念に思っていました。今は瀬戸内市の学校給食で当社のマッシュルームを使っていただいておりますので、小さいころから新鮮なマッシュルームを味わってもらえることが嬉しいです。

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Q:ミツクラさんは、マッシュルーム生産会社のシェアとしては、日本一ですよね。生産量だけではなく、その味わい深さから指名買いされることも多いとか・・・



A:はい。牛窓だからこそできる生産量と味だと自負しています。「日本で一番、マッシュルームを毎日ていねいに」「牛窓の風土と人の情熱がつくる味」私たちの思いがいっぱいつまったホームページを見ていただけたら嬉しいです。自慢のレシピもご紹介していますよ。

​ http://www.mitukura-nourin.com/

Q:より一層おいしいマッシュルームを育てるために、海外へ視察されることもあるのですね?

A:実は、数日前にオランダから戻ったところです。マッシュルームはヨーロッパでは約400年の歴史があり、市場は日本の約100倍。学ぶべきことはたくさんあります。しかし、私たちは瀬戸内市ならではの五感を駆使した育て方で、どこにも負けない味わい濃いマッシュルームを育てることができています。自然豊かな瀬戸内市で、日本いや世界に通じる仕事ができることは幸せだなって思います。

Q:五感を駆使・・・とは具体的にどういうことですか?

 

A:マッシュルームの栽培は培地作りが命!もうもうと湯気が出す堆肥に触れながら五感を駆使しながら調整します。また、栽培時も五感が大切。その日その日で温度や湿度の調整が変わりますので。

Q:培地は一度作ればずっとマッシュルームが生えてくるんですか?

 

A:いえいえ!作り替えますよ(笑)季節ごとにマッシュルームが喜ぶ環境が違うため培地づくりには非常に神経を使います。マッシュルームの収穫を終えた培地には栄養分がまだ残っており、そのまま処分するのはもったいないので、加熱処理したあと、有機肥料として地元の農家さんにお譲りしています。「マッシュ堆肥は安全だし即効性がある」と喜ばれているんですよ。瀬戸内市のみなさんと地域循環型農業で繋がりたいと思っています。

Q:マッシュルームの収穫は、瀬戸内市に住むお母さんたちも大活躍なのですよね?

A:はい。マッシュルームをひとつひとつ手摘みすることはとても大変な作業です。創業当初は作業を手伝ってくださる方を探す苦労が絶えませんでしたが、今では約370名のスタッフが働いてくれています。皆さん、優しくていねいに収穫してくれるおかげで、美しいマッシュルームを皆さんのもとにお届けすることができています。

Q:子どもたちへのメッセージをお願いします。

A:生マッシュルームはそんなに日持ちがしないものですが、瀬戸内市だと一番新鮮なマッシュルームを食べていただけるので、本来のうまみや食感を楽しんでもらえます。それってかなり貴重かも。それを知ってもらえたら嬉しいです。

【取材後記】

 キラキラした表情でマッシュルーム生育ハウスの案内をしてくれた片岡さん。ハウスごとに、においの確認をしたり、肌で湿度を感じたり、菌床のマッシュルームをパクリと食べたりと五感をフル活動されていました。「これからもっともっとしたいことがある」とのこと!片岡さんの、世界目線で物事を考え、地域に根差した行動を大切にする姿勢が素敵だなって思いました。なお、農場では摘みたてマッシュルームを個人でも少量から購入することができます。摘みたて新鮮なマッシュルーム、かなりお値打ちです♪

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